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『オデパン』 藤本ひとみ 文藝春秋 '04/10 [読書 現代小説]

  評価 ★★★★

<内 容> 「BOOK」データベースより
超高級パラサイト“オデパン”族の華麗な生活。
カッコよく生きる彼らにも悩みはある。
日本上流社会の内幕と葛藤を描くスーパー・ラブストーリー。

<感 想>
「チェックメイト」までは文句なしにおもしろい!
贅を尽くした大人の遊びの中で“お行儀の悪い女狐”を狩る様子は、
底なしに意地悪で、華麗で、読んでてゾクゾクした。

「花酔い」からちょっとトーンダウン。
どうしてそんな覚悟のない恋をするかなぁと主人公にイライラしたり。
(ちなみに主人公が沖田に惹かれていく様は、林真理子の
『戦争特派員』をちょっと思い出した)
でも全体的におもしろかったです。オススメ!

これは初・藤本作品。
失礼ながらワタクシ、藤本ひとみという作家を全く知らなかった。
何の予備知識もなく、本屋さんにあった『オデパン』を見て
“あ、これ絶対おもしろい”と直感的に思いました。
逆に「日本上流社会の内幕と葛藤を描くスーパー・ラブストーリー」だと
知っていたら手に取らなかったと思う。

ごくごく稀に、本とのこういう幸運な出会いがあります。
東野圭吾の『白夜行』もそうだった(もうずいぶん前ですが)
本の神様、ありがとう。


タグ:藤本ひとみ
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